3部7章 一周を目指して・旅日誌
ブリスベンからアサヒ号との出会いの地タウンズビルを通ってゴールのイニスフェイルに向かうルートです。
Day54〜61の7日分です。
それでは旅日誌をどうぞ。
Day62 12月26日 晴れのちくもり
「ブリスベン」
長旅も一息ついたのでブリスベン中心地の観光に向かった
今日はクリスマスの翌日でボクシング・デーという日らしい
オーストラリアでは年に一度の大バーゲンの日ということで繁華街はセールで大盛り上がりだった
家電量販店を見に行ったりしたけど確かに割引率高かったし人も多かった
でもショッピングするほどお金の余裕は無かったから雰囲気だけ楽しんで宿に戻った
Day63 12月27日 晴れ時々雨
「ブリスベン」
昨日は大賑わいの街に出たけれど結局散歩ぐらいしかすることがなかったし、外に出るのも暑いのでひたすら宿でダラダラして1日を終えた
Twitterで見る限り日本で流行ってるらしい「どうぶつタワーバトル」をやり込んでた
Day64 12月28日 晴れ
「ブリスベン→ゴールドコースト」
今日はブリスベンを出発して100キロほど来た道を戻ってゴールドコーストに向かった
パースの日本食レストランで一緒に働いてた仲間が今はゴールドコーストのサーファーズパラダイスに住んでるから会いに行った
大陸の逆側で会った人とまた会うなんて面白いな!とか話しながら一緒にサーファーズパラダイスを観光して回った
そしてそのまま彼のシェアハウスに泊めてもらえることになった
17階からのオーシャンビューは贅沢すぎる!
Day65 12月29日 晴れ
「ゴールドコースト→ギンピー」
急ぐ用事もなかったので昼まで家でゆっくりさせてもらった
シェアメイトの人に朝ごはんをご馳走になりお弁当にスパムおにぎりまでもらってしまった
美味しい食事は貴重なのでありがたく受け取ってゴールドコーストを出発した
途中無料のコーヒーサービスに寄ったりしながらそこまで距離を走らずにキャンプした
最近はだいぶ北の方まで来たし夏だから夜になるまでテントはシートをかぶせず丸見えのまま過ごしてる
Day66 12月30日 晴れ
「ギンピー→ロックハンプトン」
朝起きて出発してすぐに立ち寄ったガソスタの男子トイレの個室の中にコンドームのガチャがあった
一体どのタイミングで使うんだろうか…
暑い中走り続けているとファームタウンとして有名なバンダバーグへと辿り着いた
ここはサトウキビの一大産地なのでオーストラリア全土で有名なラム酒の醸造所がある
バイクだから試飲は出来ないけど夜飲む用でちっちゃいラム酒とジンジャーエールを購入した
こっちではジンジャービールっていうんだよ
バンダバーグを充分堪能してから次の町を目指した
途中休憩で立ち寄ったカフェにワニバーガーがあったので今更ながらチャレンジしてみた
よく聞くように淡白な鶏肉みたいで美味しかった
夜は公園の隣にテントを張って野宿した
Day67 12月31日 晴れ
「ロックハンプトン→ジル」
ゴールまであと1000kmのところまで来た
ここまで来るとこれまでずっと見てきた景色とは変わって熱帯のような山とサトウキビ畑が広がっている
途中にもいくつか町はあるけれどほとんど寄り道せずひたすら走り通した
日暮れギリギリまで走ってサトウキビ畑の中にある小さな田舎町で野宿することにした
おそらくこれがオーストラリア最後の野宿になるのでテントの設営を動画で撮ってみた
何もないところから荷物の運び込みも含めて3分で終わったことに成長を感じた
長かったバイクとの旅もいよいよ終わりを迎える
Day68 1月1日 晴れ
「ジル→イニスフェイル」
最終日。
記念すべき年越しはこの旅を象徴するテントで迎えられたのはなんだか気持ちが良かった
しばらく走ると愛車のアサヒ号との出会いの街タウンズビルに到着した
ここに住んだことはないけど何回も来てるからナビも地図無しで自在に走れるほど詳しくなってしまった
懐かしくて走り回ってると段差を越えた衝撃でバイクのコンテナの底が思いっきり割れてしまった
ホームセンターの安い工具箱がよくここまで荷物を運んでくれたもんや
テープで修繕して慎重に走り始めた
ゴールまであと100kmのところのガソリンスタンドで給油と休憩をした
出発の時にいきなりチェーンが外れた
すっかり伸びてダルダルになってたけどここまで何も起きなかったのに…
アサヒ号とは一緒にいろんな景色を見て、一緒に寝て、辛いときも楽しい時もずっと一緒だったから別れを嫌がってるのかと錯覚するほど急にガタが出始めた
悲しいかなその程度のトラブルに慌てるような楽な旅じゃなかったので難なく解決した
走り出して1時間ほど経つと見慣れた街並みに差しかかった
半年前にバナナファームで働いていた街イニスフェイル
大陸一周のスタート地点でありゴールの街である
バナナで一緒だった人がまだ働いていると聞いたので連絡を取って家にお邪魔した
泊めてくれることになったので思う存分積る話を吐き出して楽しい時間を過ごした
けれど達成したことが大き過ぎたのかゴールした実感が湧かないままだった
かつてのホームタウンに帰って来たってことはどうやら旅は終わったらしい
2年後へ